2020年8月21日金曜日

エアコンをつけっぱなしにしていた方が快適なのはわかるが…© マネーポストWEB 提供 エアコンをつけっぱなしにしていた方が快適なのはわかるが…  列島全土で猛烈な暑さが続くなか、家計の面で気になるのはエアコンの電気代。外出自粛や在宅勤務の影響から、家で過ごす時間が増えているだけに、今年は例年と比べて光熱費がぐんと跳ね上がりそうだ。
 エアコンは「つけっぱなし」の方が、結果的に安上がりという説がある。大手空調メーカーのダイキンによれば、前提としてエアコンが最も電力を消費するのは、外気温と設定温度の差が大きい運転開始直後。そのため日中9時から18時の外気温の高い時間帯は、「つけっぱなし」の方が「こまめにオンオフ」よりも消費電力量が少なくなり、夜間18時~23時の時間帯は消費電力量が多くなったという実験結果がある。
 ただし、一概に「つけっぱなし」がいいというわけではない。外出時間が、日中は「35分」夜間は「18分」を超えるようであれば、「切った方」が安くなるという(※時間は目安。最高気温:36.3度、エアコン設定:冷房26度での実験に基づく算出)。そのため、同社では「どんな場合でも『つけっぱなし』のほうがお得だと考えてしまうのは間違い」であり、気温や外出時間などによって使い分けるのが良いと結論づけている。
 だがほとんど外出しないコロナ禍において、ステイホームの快適さや熱中症対策も考慮すれば、できる限り「つけっぱなし」という選択肢も十分ありだろう。そんななか、外出時はもちろん、家にいても「つけっぱなし」にすることを躊躇してしまう人たちもいるという。この猛暑が続くなかで、どういった事情があるのだろうか。

年代物のエアコンが壊れるのが怖い

30代の男性会社員・Aさんは現在、在宅勤務と出社が半々。出社の際には安心してエアコンを切って出かけるが、在宅勤務時は気が気でない。
「僕の住むアパートは築30年で、エアコンも相当の年代物。今年は酷暑なのでエアコンはガンガンつけたいのですが、使いすぎて壊れるのが怖く、こまめに切るクセがついてしまいました。2時間くらいにつけっぱなしにすると、ブーン、チッチッチ…カッカッカ……みたいな不穏な音がしてくるんです……。しかも、1Kの部屋なのに、設定23度くらいにしないと十分に冷えてこない。卓上扇風機を買いましたが、そろそろ取り替えないと倒れそうです」(Aさん)

つけると寒いし、消すと暑い

20代の女性会社員・Bさんは「エアコンをつけると寒いし、消すと暑い」という問題に悩まされつつ、こまめな電源オンオフを欠かさない。
「うちのエアコンは25度にすると寒く、26度だとちょっと暑い。暑いほうが耐えられないので、オンオフを繰り返すことになります。加えて、私の親は、こまめに切ることが節約だと思いこんでいるんです。つけっぱなしにしていると怒られる。電気代はかかるだろうなあと思っていますが、体調には変えられません」(Bさん)

昨年つけっぱなしにしていたら、電気代が…

昨年の夏は「つけっぱなし」にしていたが、今年の夏はこまめに切ることにしたというのは、20代の男性会社員・Cさんだ。
「昨年、つけっぱなしにしてみたら、ひと月に1万円以上もかかったんです。それで、『単純につけっぱなしにしたらいい』というものでもないことを知りました。長時間外出の際は、やはり切って出かけたほうが良さそうなので、今年はそうしています。ただ、そうすると帰った瞬間の部屋が暑すぎる。出先からオンオフを操作できるようなエアコンが欲しいです……」
 猛暑だからこそ、熱中症対策は怠らないようにしておきたいが、一方で電気代も気になるところ。特に今夏は家にいる時間が長いからこそ、エアコンをつけっぱなしにするか否か、悩まされている人もいるようだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿