自民党内の人気でも石破氏が優勢に
来年9月に安倍総理が任期を満了する自民党総裁選について。「次の総理にふさわしい人」の世論調査で石破氏が1位。
政治アナリスト 伊藤惇夫氏:
世論調査では石破さんがずっと1位だったが、ある時期までは自民党支持層では安倍総理が上回っていた。これが逆転したのがポイント。この意味するところは、自民党支持層もそろそろ党内の政権交代の時期だという思いを強めた結果かと。
地方でこれだけ石破さんに人気があるのは、地方に行き地方の皆さんの目線で語る姿勢が評価されているため。安倍政権は長期化に従い国民と距離ができている。国民目線ではなくなっているという違いかと。
反町理キャスター:
伊藤さんの分析はどうか。「政府とともにあるという意識を国民が持ち得なくなっている」と石破さんは述べたが、その点を意識しているか。
石破茂 自民党元幹事長:
意識している。どこで誰が何に苦しみ悲しんでいるのか、という想像力をどこまで持てるか。綺麗事のようかもしれないが、政府は泣いている国民と共に泣かなければ。
51対49では51が正しいというのが民主主義の考え方だろうが、一旦成立した法律・予算はすべての国民に適用される。49の側の人がこれをどう思うかという想像力は常に大切。「政府は自分たちの満足のいくことをしてくれるわけではないが、思いをわかってくれている」とどれだけ思ってもらえるか。
安倍政権は内閣改造で石破氏の取り込みを図るか 反町理キャスター:
今後内閣改造が行われると思うが、石破さんに政権側からのオファーの可能性は?
政治アナリスト 伊藤惇夫氏:
その可能性はあるが、もしあっても石破さんは受けないだろうと思っている。
反町理キャスター:
敵基地攻撃能力の問題を含め、防衛大臣の取り組む安全保障の問題は石破さんのライフワークかと。あるいは農水大臣の領域もある。もしそのポストが提示されたとき、目の前の課題を見て就任を考える可能性は。
石破茂 自民党元幹事長:
私は自分の損得で判断しない、リスクのあるほうに賭ける。やらないで後悔よりやって後悔を、という人間。でも総理にも閣僚にも、なればいいというものではない。なって何をするか。総理の考えと違った場合、どんなにやりたいことがあってもやれないというのが大臣の限界。総理と対立して閣内不統一となれば、内閣どころか党にも国民にも迷惑をかけてしまう。
挙げられたポストそれぞれにおいてやりたいことはある。しかし私にあれこれ言わせないために閣内に入れておこうとするのであれば意味はない。
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