2020年8月6日木曜日

厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区、滝沢卓撮影© 朝日新聞社 厚生労働省が入る合同庁舎=東京都千代田区、滝沢卓撮影

 病院の経営悪化が加速している。病院関連の3団体が6日公表した4~6月の経営状況調査によると、利益率はすべての月でマイナス10%前後となり、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れた病院は赤字幅がさらに大きかった。直近6月の状況が最も悪く、3割弱の病院が夏の賞与を減額する対応を取った。

 調査は日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会に加盟する4496病院を対象に実施、1459病院から回答を得た。

 診療に伴う収入から費用を差し引いた「医業利益」は、6月の1病院当たりの平均で5951万円の赤字。利益率はマイナス12・1%で、4月の同9・1%、5月の同8・4%から赤字幅が拡大した。新型コロナ患者を受け入れる病院の6月の赤字幅は同14・8%と、4月の同11・4%、5月の同11・1%から拡大した。赤字の要因は、感染を避けるなどの理由から、外来患者と入院患者が減っていることがある。初診患者数は4月と5月が前年同月比で約4割減、6月も約2割減った。

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