2020年9月18日金曜日

 

© Reuters/Danielle Parhizkaran テニス=キング氏が大坂を絶賛「ナオミは本当に特別」

[ロンドン 17日 ロイター] - テニスの女子ツアーを統括するWTAの創設者で往年の名選手であるビリー・ジーン・キング氏(76)が、ことしの全米オープン女王の大坂なおみ(22)について、「本当に特別。素晴らしいリーダーになると思う」などと称賛の言葉を述べている。

大坂は先週末の全米オープン決勝でビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を下し、自身3回目となる四大大会優勝を果たした。ただ、優勝したことだけではなく、全米オープンという大舞台で大会を通し、人種間の平等を訴えたことでも大きな注目を集めた。

全米テニス協会の賞金額の多大な男女格差に抗議し、最終的に1973年のWTAツアー創設につながることになる独自のツアーを始めた選手9人「オリジナル・ナイン」を先導したキング氏は、大坂について「彼女はすでにコートの中でも外でも非常に大きな存在。さまざまな意味でナオミはオリジナル・ナインの賜物である」とコメント。

さらに「彼女こそが、私たちが戦った理由。出身がどこであろうとも、実力が十分にあれば競争の場を得られるということ。ナオミは私たちの夢と希望から生まれた選手だ」と続けた。

また、人種平等を訴えたことで大坂はより大きな注目を浴びたが、キング氏は同選手がテニス界の声としての責任を背負うことができると確信しており、ロイターに対し、「セリーナやビーナス(・ウィリアムズ)も有色人種の女性のために声を上げ続け、ビーナスは平等な優勝賞金のために戦ったことを忘れてはならない」としつつも、「ナオミは本当に特別。長年にわたり素晴らしいリーダーになると思う。テニス界に彼女がいることは、私たちにとって非常に幸運なこと」とも語った。

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