「日本では、家族の幸せのためにがんばるのが良妻賢母だと思われがちです。しかし、妻や母は家庭の雰囲気を作る要。要となる人が不幸な家は幸せとはいえないでしょう」(佐光さん・以下同)
たとえ費用がかかっても、家事代行業者に掃除をしてもらえば、その間に美容院や買い物に行ってリフレッシュしたり、夫婦でデートなどが楽しめる。そうすれば、心に余裕もでき、家事の負担が軽減するだけでなく、幸せな気持ちも得られる。
世間の目を気にしたり他家と比較しない
しかし、外部に家事をアウトソーシングすることに対し、周りの目を気にする人も多く、頼むこと自体にストレスを感じるケースも。都内在住のSさん(47才)は、パートの間に家事代行業者に来てもらい、掃除と食事の作り置きをしてもらったところ、義母から、「私は働きながら家事・育児をこなした。あなたは楽できていいわね」と言われ、自分で家事をしないことに対して罪悪感を持つようになったという。これに対し佐光さんは、周りの目を断ち切る大事さも説く。
「“うちにはうちのやり方や事情がある”と、周りに対して線を引いて自分を守りましょう」
周りと線を引くという視点は、「家事をどこまでやるか」という問題にも通じる。たとえば、SNSでおしゃれなママ友の部屋を見ると、散らかった自宅と比べてつらくなる場合は、「昨日のわが家より2割きれいになった」など、“当社比”で比べると気が楽になる。家事に関しては、世間の目を気にしたり、比較する必要はないのだ。
※女性セブン2020年9月10日号
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