国内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の数が8月に入って増えている。公表された死者は13日午後9時までで64人に上り、すでに7月の39人を大きく上回る。最近は重症化しにくい若年層が大半を占めてきたが、感染は中高年に広がっている。感染者の急増で、入院先や療養先を十分確保できない地域もあり、自宅待機中に重症化する恐れもでてきた。
朝日新聞の集計によると、13日までの1週間の死者は41人。4月初旬のころに匹敵し、前週から約1・4倍に増えた。
感染者数は「第1波」を大幅に上回る。7月は1万7千人を超え、4月の1・5倍近くに達した。一方、死者は7月に39人。4月の393人、5月の441人よりも大幅に少なかった。第1波では十分に検査されなかった無症状や軽症の20~30代が感染者の大半を占めていたことが大きな理由だ。
しかし、状況は変わりつつある。東京都の40代以上の感染者は、10日までの1週間で742人。前週は685人、前々週は575人だった。大阪府や愛知県では人工呼吸器を装着する人が「第1波」並みの勢いで増えている。厚生労働省によると、全国の重症者も13日時点で203人と1カ月前の6倍となった。
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