お盆に火をたいて故人の霊を迎える「迎え火」が13日、宮城県女川町のかさ上げ地に再建された飲食店「おちゃっこクラブ」で行われ、近隣の常連客ら約10人がテラスで小さなたき火をして語らいながら、先祖や東日本大震災の犠牲者の魂を弔った。
昨年はまだ更地だった同じ場所で約30人がそれぞれに火をたいた。今年はライブハウスにもなる新たな店で音楽も使ったイベントを企画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛した。
店主の岡裕彦さん(61)は「震災の前日に自分の店で飲んで、翌日に津波でいなくなった常連客もいた。今年はこういう形になってしまったが来年はこの新しい店で、音楽やたくさんの火で亡くなった人たちをにぎやかに迎えたい」と話した。【和田大典】
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