【ヨハネスブルク=深沢亮爾】モーリシャス沖で海運大手の商船三井が運航する大型貨物船が座礁した事故で、流出した大量の重油が深刻な環境汚染を引き起こしている。地元住民は被害の長期化を懸念している。
貨物船は7月25日夜に島南東部ポワント・デスニー沖に座礁し、8月6日に重油の流出が確認された。住民によると、重油は、アルダブラゾウガメなどの希少種が生息する自然保護区のエグレット島や、サンゴ礁が広がるブルーベイ付近に達した。多くの油まみれの鳥や魚の死骸が確認された。
現地の環境保護団体「モーリシャス野生生物基金」幹部のビカシュ・タタヤ氏は「生態系は一度壊れると回復が難しい。影響は数十年単位に及ぶ可能性がある」と述べた。
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