同海保によると、7月16日~8月23日に事故に遭ったのは116人で、昨年の86人から30人増えた。このうち26人が死亡、1人が行方不明となっている。大半を遊泳やサーフィンなどといったマリンレジャー中の事故が占めた。
海保の分析によると、遊泳中に事故に遭った人は36人。8月前半までは昨年より少ない傾向にあったが、後半に入り県内などで遊泳中の事故が相次ぎ、ほぼ同水準となっている。
サーフィン中の事故は昨年から倍増して12人に上った。スタンドアップパドルボード(サップ)を使っている人の事故は4倍の8人となった。
一方で、船舶遭難は35隻で、昨年の同時期より10隻減っている。この35隻に絡んだ死者・行方不明はいなかった。多くがプレジャーボートによる事故だという。今年は新型コロナの影響で船舶を使ったレジャーを控える人が多かったとみられ、海保は事故件数の減少につながったとみている。
この夏は、新型コロナの影響で神奈川県内の海水浴場が開設されず、例年のような遊泳区域なども設定されない。そのため、海保は普段とは違う夏の海でのレジャーに注意を呼びかけてきた。
今月初めには、横須賀海上保安部が、水上オートバイの一斉指導を逗子海岸(逗子市)などで実施。監視取締艇やヘリコプターなどを投入し、浜辺などでは海上保安官と逗子署員が監視にあたった。
横須賀海保によると、逗子海岸には水上オートバイの利用者が食事などで寄ることが多いという。一斉指導では、水上オートバイの利用者が到着すると、免許の携帯や飲酒の有無などを確認し、免許不携帯などで警告するケースもあった。
海保は31日までを「夏の事故ゼロキャンペーン」の期間としている。今後、期間中の事故を集計し、例年と違う傾向があるかなどを分析する方針。
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