大阪・愛知の感染 加速…厚労省助言機関が見解
感染症対策の専門家らで作る厚生労働省の助言機関の会合が30日開かれ、新型コロナウイルスの感染が都市部を中心に増え、大阪、愛知など一部で感染拡大のスピードが増しており憂慮すべき状況だとの見解をまとめた。感染経路として、換気の悪い密室で微粒子が空気中を漂うことで起きる「マイクロ飛沫 (エアロゾル)感染」に注目し、換気の徹底などを呼びかけた。
29日まで1週間の10万人あたりの感染者数は、東京、大阪、福岡、愛知で10人前後と高い水準だった。愛知や福岡では今月中旬、感染者数に急な伸びが見られた。研究者の推計では、1人の感染者がうつす平均人数を示す「実効再生産数」が東京で1・2(13日)、大阪、兵庫、京都の3府県で1・8(11日)。特に関西で、現状維持を表す1を大きく超えて感染が拡大している。
感染が広がりやすい環境として、「3密」と「大声」を挙げ、マイクロ飛沫感染が起きやすいとした。「屋外を歩く」「換気された電車での通勤・通学」で起きる可能性は限定的という。
0 件のコメント:
コメントを投稿