2020年7月27日月曜日

「差別のない社会」へ、献花台で思い新たに…相模原殺傷事件から4年


事件から4年となり、献花台に花を手向ける入倉かおる園長(右端)ら(26日午前、相模原市緑区で)=三浦邦彦撮影
事件から4年となり、献花台に花を手向ける入倉かおる園長(右端)ら(26日午前、相模原市緑区で)=三浦邦彦撮影
 相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、職員2人を含む26人が重軽傷を負った事件から、26日で4年がたった。建て替え工事中の園舎前に設けられた献花台にはこの日、関係者ら約250人が訪れ、差別のない社会の実現を願った。
 新型コロナウイルス感染拡大を受け、毎年開催されていた追悼式は中止に。献花台で15秒ほど手を合わせた入倉かおる園長(63)は「あの日の前には戻れないが、園の再建を19人に誓った」と語った。事件を語り継ぐ活動を続ける園の元職員太田顕さん(77)は「犠牲者のことを忘れず、記憶を風化させないように考えていきたい」と話した。
 園の元職員植松さとし死刑囚(30)の裁判員裁判は3月に終結。家族会の大月和真会長(70)は「裁判で一定の区切りはついた」と語る一方、障害者への差別の問題は終わっていないと訴えた。

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