石川県は9日、新たに22人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりでは過去最多となり、20~80歳代の男女のほか、未就学児も含む。クラスター(感染集団)が発生しているカラオケ大会の参加者や濃厚接触者13人も含まれており、これで大会のクラスター関連の感染者は計26人となった。このうち既に感染が発表されていた小松市の80歳代男性の容体が急変し8日、死亡したことも明らかになった。
県によると、これまで1日あたりの感染者数の最多は4月10日に発表された20人で、これで県内の感染者は計364人となった。また、感染者の死亡は6月5日以来で、死者数は計28人に上った。
カラオケ大会には計31人が参加。このうち8日までに16人の検査結果が判明し、9人の感染が確認されていた。残りの参加者15人中13人の検査結果が判明し、金沢、加賀、白山の3市在住の60~80歳代の男女6人の陽性が確認された。6人のうち中等症が1人で、残る5人は軽症か無症状。また、同居者や親族ら濃厚接触者7人の感染も判明。この7人は未就学児~70歳代の男女で能美と小松、加賀の3市在住。いずれも軽症か無症状という。県は、残る大会参加者の2人や濃厚接触者らの検査を進めるとしている。
クラスター関連以外では、県内を訪れ、京都府内で感染が確認された人の濃厚接触者で金沢市の40歳代の3人の男女ら計9人の感染が判明した。県によると、このうち中等症の小松市の70歳代男性を除き、軽症か無症状の8人についてはいずれも感染経路が特定されているという。
谷本知事は9日、「新たなクラスターが発生するなど感染者が増加している。特に高齢者は重症化しやすいことや、容体が急変することが多いという特性を踏まえ、日々の行動について慎重に判断してほしい」とするコメントを出した。
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