厚生年金の保険料は、月収に応じて決まる。一定の範囲内は同じ月収とみなす「標準報酬月額」を使って計算する。これまでは実際の月収が60万5千円以上の「62万円」が上限だったが、9月からは63万5千円以上の「65万円」が新たに設けられる。上限は加入者全体の平均標準報酬月額の2倍にすることになっており、平均が増えたことで今回、引き上げた。
保険料は標準報酬月額の18・3%を働き手と雇い主が半分ずつ負担する。これまで自己負担の上限額は月5万6730円だったが、今回の引き上げで月5万9475円に増える。
年金は払った保険料が多いほど、将来受け取る年金額も増える。日本年金機構によると、20歳から40年間、新たな保険料の上限額で納める場合、受け取る年金額はこれまでの上限額に比べ、年約8万円増えるという。(山本恭介)
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