開口一番に「最優秀賞おめでとうございます。これがいいたかった」とスタッフをねぎらった柄本は「初めて脚本をいただいたとき、桑原(亮子)さんの血肉、魂、これはうまいとか下手とか、良い悪いではない、テクニックとかではない、肉体というようなものを感じました」としみじみ。そして「みんなで裸一貫で安克昌さんを探す旅にでたような気がします。熱量の高い3ヶ月でした」と充実した撮影を振り返った。
「ワンシーンワンシーン、安克昌さんのご家族にみていただいている意識で、素敵なものを届けるつもりで臨ませていただきました。そんな思いが賞につながったのはひとつ、作品づくりのあり方として、間違ってはいなかったのかな」と手応えをにじませ「この重さに恥じないように精進していきたいと思います」と握ったトロフィーの重みを改めて感じていた。
同賞は、過去1年間(2019年4月~20年3月)の放送の中から選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループを表彰するもの。今回は、全国の民放、NHK、ケーブルテレビなどから、277件の応募、推薦があった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため審査日程を変更。5月末から約2ヶ月にわたる厳正な審査が行われ、授賞式を縮小して実施された。
このほかテレビドラマ部門として奨励賞に『連続ドラマW そして、生きる』(WOWOW)、『スペシャルドラマ ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』(NHK)、優秀賞には『よるドラ だから私は推しました』(NHK大阪拠点放送局)と演技賞を主演の桜井ユキが受賞した。
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