2020年9月1日火曜日

 気象庁は1日、8月の東日本の平均気温が平年に比べて2・1度高く、1946年の統計開始以来、8月としての平年との気温差が最大だったと発表した。8月の最大記録だった2010年の1・9度を更新した。
 西日本も平年より1・7度高く、10年と並ぶ最大記録となった。今夏は、全国的に際だって厳しい暑さに見舞われたことになる。
 先月は、各地で最高気温の記録を塗り替えた。17日には浜松市中区で国内の観測史上最高に並ぶ41・1度を観測。岡山県高梁市では9~31日の23日連続で35度以上の猛暑日となり、大分県日田市(1990年と94年)の連続猛暑日記録(22日連続)を更新した。高梁市では9月1日も37度を観測し、記録更新を重ねた。
 同庁によると、酷暑の原因は、勢力の強い太平洋高気圧に日本が覆われ続けたためという。日射量の多さなどから海面の水温も上昇し、日本の南方の3海域では、8月の平均海面水温が1982年の観測開始以来、過去最高を記録した。
 平均海面水温は、「関東南東方」の海域で29・3度、「四国・東海沖」29・8度、「沖縄の東」30・7度で、過去の記録を0・3~0・6度ほど上回った。海面水温の高さは9月下旬まで続く見込みだが、台風は海面水温が27度以上で発達しやすく、同庁は「最新の気象情報に留意を」としている。

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