2020年9月2日水曜日

8回表2死一、二塁の場面で降板する巨人先発の菅野© 中日スポーツ 提供 8回表2死一、二塁の場面で降板する巨人先発の菅野 ◇1日 巨人3-2DeNA(東京ドーム)
さすがは菅野だ。8回2死一塁でソトを迎えた場面。リードは1点しかない。結果は四球。球数も130球を超え、ここで降板した。菅野もベンチも、この四球を「もったいない」と思ったかもしれない。でも、ボクはそうは思わない。
ここで一番警戒するのは本塁打。3球で追い込んでからも細心の注意を払った投球で「最悪」の結果だけは回避した。際どいコースが外れて歩かせることにはなったが、その代わりに「継投」という選択肢をベンチに残した。ここが「さすが」なんだ。
続く中川で追いつかれたが、最終的にサヨナラで接戦をモノにした。巨人としては菅野の日は絶対に勝ちたい。しかも、13連戦の初戦。ベンチも「菅野なら完投」という期待がある。それが崩れかけても、キチッと勝ちきった。こういう試合を重ねると、野手との相乗効果も生まれてチームはまとまる。楽天・田中(現ヤンキース)の24連勝もそうだったよね。2位のDeNAは菅野に土をつけたかったところだが、巨人がそうはさせなかった。この勝ちは大きいね。(本紙評論家)

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