18歳1か月の藤井棋聖は王位獲得となれば、1992年度に棋王、王座を獲得した羽生善治九段(49)の21歳11か月の最年少2冠記録を28年ぶりに更新する。また、タイトル2期獲得の規定により八段に昇段し、58年に加藤一二三九段(80)=引退=が樹立した18歳3か月の最年少八段記録を62年ぶりに塗り替える。
前日、藤井棋聖は自らの手番で封じ手時刻を迎えてから異例の20分に及ぶ考慮に沈んだ。飛車を逃がす「△2六飛」が必然の一手と見られていたが、AIは一気に飛車を捨てて相手陣に踏み込む「△8七同飛成」を最善手と判断しており、藤井棋聖の決断が注目されていた。
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