2020年8月20日木曜日

公共車両優先システムを導入している河原町丸太町交差点(京都市上京区)© 京都新聞社 公共車両優先システムを導入している河原町丸太町交差点(京都市上京区)  京都駅から河原町通を北上する市バスに乗った際、市役所前(河原町御池)を過ぎると、急にスムーズになったと感じたことはないでしょうか。繁華街を離れて交通量が減ったこともあるだろうが、実はもうひとつ理由があるのです。
 京都市と府警は2001年4月、公共車両優先システム(PTPS)を導入した。バスが近づくと、青信号を長くしたり、赤信号を短くしたりする仕組みだ。北大路バスターミナル-西大路四条で始まり、現在は九条車庫から西大路通、北大路通、河原町通を経て河原町御池までの約16キロに拡大している。
 バスの定時運行に効果があり、市交通局が08年度、九条車庫-西大路四条で調査したところ、およそ4分短縮できた、という。
 ただ、利用客のみなさんは疑問に思ったことだろう。公共交通優先というなら、なぜ混雑する四条河原町-京都駅には設置しないのか、と。
 システムは交差点前のセンサーでバスの接近を探知し、通過時間を予測して信号を自動操作する。なのでバスが渋滞に巻き込まれれば「あまり効果がない」(府警)のだ。四条通の歩道拡幅もあり、中心繁華街でバスだけを優先すると大渋滞を招きかねないという背景もある。
 市は公共交通利用を呼び掛け、四条通ではマイカーの自粛を呼び掛けている。結局、繁華街をバスがスムーズに走るには、市民の協力が不可欠ということです。

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