前田あと3人 偉業逃す
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米大リーグは18日、各地で行われ、ブルワーズ戦に先発したツインズの前田は、八回まで安打を許さず九回途中1安打1失点、球団新記録の8者連続を含む12奪三振と好投したが勝敗はつかなかった。カブスのダルビッシュはカージナルス戦に先発し、6回1失点で自身4連勝。レイズ戦に先発したヤンキースの田中は2度目の対戦となった筒香を2打数無安打に抑えたが今季初黒星。ブルージェイズの山口はオリオールズ戦で1回2/3を1失点。エンゼルスの大谷はジャイアンツ戦で無安打だった。
勝敗つかず
日米でノーヒットノーランという偉業まであと3アウト。九回、ソガードの打球が中前へ落ちたのを見た前田は笑顔だった。「なかなかできないと思っていた米国で、九回までできたのはすごくいい経験になった」。選択したチェンジアップにも後悔はなかった。
無欲の快投だった。「五回終了後に気付いたけど、1―0だったし、意識せず九回まで行った」。三回から五回にかけて球団新記録の8者連続三振をマークした。あと二つでメジャー記録とは知らなかったという。
広島時代の2012年4月6日、DeNA戦で達成しているからこそ、言葉には説得力がある。「狙ったら欲が出てどうしてもボール球が多くなる。どんどんストライクゾーンで打ち取っていくことを考えていた」。その結果の115球だった。
「次にまた九回まで行ければその時は狙いたい。帽子を取ってファンに応えるのは憧れもあるので、お客さんが入った時にまたこういう投球ができれば」と前田。試合後になって、ようやく欲を見せた。(ニューヨーク 福井浩介)
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