藤井聡太新王位は、対局終了後に対局場の福岡市・大濠公園能楽堂でインタビューに応じ、さらに同市のホテルで記者会見を行った。主な一問一答は次の通り。【終局後インタビュー】
――王位戦七番勝負はどんなシリーズだったか。
4連勝は望外というか、実力以上の結果が出たのかなと思う。
――4局のうち一番大きな勝利は。
第2局。終盤まで常に苦しい形勢が続いたので、勝つことができたのは大きかった。
【記者会見】
――七番勝負を振り返って。
2日制の対局は初めて。一手一手しっかり考えて指せた。こちらが気づいていない好手を指される場面もあり、課題を感じた。
――今年の活躍の要因をどう分析?
新型コロナウイルスの影響で2か月間弱対局がない期間があり、普段以上にじっくり将棋に取り組めた。再開した後は渡辺(明)先生、永瀬(拓矢)先生、木村先生といったトップ棋士と多く対戦できたことが、成長の糧になっていると思う。
――(以前から実力のピークを迎えると話している)25歳前後の未来をどう描くか。
強くなる目標は変わらないと思う。
――史上最年少の二冠・八段昇段の心境を。
なかなか実感が湧いてこない。精進して、良い将棋をお見せできるように頑張っていきたい。
――杉本昌隆師匠の段位に追いついた。
自分でも気づいていなかった。師匠とは順位戦と竜王戦でも同じクラスにいる。お互いに高め合っていければいいのかなと思う。
――高校生活最後の夏が終わるが、宿題は完璧か。
対局が多く、なかなか学校には通えていない。棋聖戦、王位戦が終わって一息ついたので、そちらのほうは改めて考えていければ。
――今年度中にタイトルを取る可能性があるのは王将戦。意気込みを。
メンバーは強い方ばかりなので、いい将棋を指せるように頑張りたい。
――「藤井二冠」を目指して将棋をする子どもたちに。
1局指すごとに新しい可能性を追求して楽しんでほしい。負けたときは悔しい気持ちも大切だが、それを次の対局につなげてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿