東北と北陸で記録的大雨…山形・新潟県内で観測史上最多雨量
本州付近に停滞する梅雨前線の影響で、28日は東北と北陸を中心に記録的な大雨となった。気象庁によると、28日午後6時までの24時間雨量は山形県長井市と新潟県粟島浦村で201・5ミリとなるなど両県の4地点で観測史上最多を記録。岩手県や福島県を含む7県17地点で7月の観測史上最大を更新した。
最上川が大きく蛇行する山形県大江町左沢 では28日午後1時、川沿いの17世帯49人に避難勧告が出されると、午後2時頃には川から水があふれ出て住宅の一部が浸水した。
このほか、午後8時現在、県が管理する河川31か所でも水があふれ出た。西川町大井沢地区では土砂崩れで道がふさがれ、84世帯187人の集落が孤立。大蔵村の肘折温泉も宿泊客を含む約250人が孤立した。山形新幹線(福島―新庄駅間)は運転を見合わせている。
秋田県は大仙市の福部内 川など3河川で氾濫。同市では土砂崩れなどで住宅6棟が一部損壊し、同市や秋田市などで住宅計41棟が床上・床下浸水した。始発から運転を見合わせた秋田新幹線(秋田―盛岡駅間)は午後7時過ぎに再開した。
新潟県佐渡市上川茂では28日午前、約60メートルにわたり県道などの斜面が崩落し、水道管が破損して川茂地区の103世帯が断水。同地区の金子惇さん(84)は「雨が降り続いているのでこれからどうなるか心配」と話していた。
東北と北陸も29日午前まで雨が続く見込みで、気象庁は「土砂災害や河川の増水に厳重に警戒してほしい」としている。
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