2020年8月5日水曜日

「想像以上に豪華」 大規模改装の伊丹空港が全面開業© 産経新聞社 「想像以上に豪華」 大規模改装の伊丹空港が全面開業

 約半世紀ぶりの大規模改装を進めていた大阪(伊丹)空港のターミナルが5日、全面開業した。保安検査を済ませた後のエリアの店舗を充実させ、搭乗までの待ち時間に飲食や買い物を楽しめる空間を追求した。運営する関西エアポートは、新型コロナウイルスの影響で関西国際空港の国際線が低迷する中、国内線の拠点となっている伊丹空港で集客をはかる。

 検査場通過後エリアの物販や飲食の店舗数は工事前の11から31に増加した。うち25店が、京都の抹茶や菓子を扱う店や飛行機を眺められるラウンジ・バーなどの新規出店。複数店舗を1本の通路で見て回れる回遊型の「ウオークスルー型」の設計を取り入れた。

 記念式典に出席した関西エアの山谷佳之社長は「関西らしさを残しながら、上質な空間を目指した。新型コロナウイルスと共生しながら新しい価値を提供したい」と述べた。また、兵庫県伊丹市の藤原保幸市長は「新型コロナが収束すれば、空港を活用しながら観光客に地元の魅力をアピールしたい」と歓迎した。

© 産経新聞社 「想像以上に豪華」 大規模改装の伊丹空港が全面開業

 検査場では手荷物を自動でエックス線検査機まで運ぶ「スマートレーン」を4台から14台に増設し、出発時の保安検査を効率化した。

 就職活動で北海道に向かうという奈良県香芝市の大学4年、鷲尾千尋さん(21)は「広いエリアにたくさんの店があり、想像以上に豪華でびっくり。関西各地の土産もここならそろいますね」と話した。出張などで月4回ほど伊丹空港を利用しているという大阪市淀川区の医師の男性(69)は「本当にきれいになって、コーヒーもゆっくり飲めそう。店の料理の味など、ぜひ入って試してみたい」と語った。

© 産経新聞社 「想像以上に豪華」 大規模改装の伊丹空港が全面開業

 改装は平成28年2月に着工し、総工費約320億円。30年4月の先行オープンでは屋上の展望デッキを増床し、子供の遊び場を提供する施設を設けるなどして、家族連れなど周辺住民の利用も増やしている。

この記事内のリンクから商品を購入されるとマイクロソフトはアフィリエイト広告収入を得ることがあります
おすすめのトピック

0 件のコメント:

コメントを投稿