レバノン首都で大爆発、死者73人=3700人負傷、化学物質引火か
在レバノン日本大使館によると、爆発を受け、邦人1人がガラスの破片で手と足に軽傷を負い、病院で治療を受けたという。
トランプ米大統領は4日の記者会見で、「米軍幹部はある種の爆弾(による爆発)と考えているようだ」と述べ、攻撃の可能性を示唆したが、根拠は明示しなかった。
現地からの映像では、白やピンク色の巨大な煙が上がり、その後の大きな爆発に伴い広範囲に衝撃波が押し寄せた。数キロ離れたベイルートの繁華街などでも激しい爆音が響き、爆風で建物の窓が吹き飛ばされ、街頭に建材の破片が散乱したり、車両が横転したりする被害が出た。
現場では爆発から数時間たっても黒煙が立ち上り、懸命の消火作業が続いた。市民の女性は地元メディアに「これまで経験したことのない爆発で、思わず地面にひれ伏した。住むアパートが損壊し、今も耳鳴りがする」と語った。
レバノンは今年3月にデフォルト(債務不履行)に陥るなど、深刻な財政危機と政情不安が続いている。ディアブ首相は爆発後のテレビ演説で、各国に支援を要請。さらに「被害を招いた代償を払わせる」と責任追及を進める意向を強調した。
爆発を受け、レバノンと関係の深いフランスやイラン、さらにレバノンと外交関係を持たない隣国イスラエルなどが医療・人道支援の用意があると表明した。また、ロイター通信によると、イスラエル当局者は「われわれは爆発と関係ない」と述べ、関与を否定した。
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