2020年8月5日水曜日

紙袋は本来、有料化の対象ではなかったはずだが…(イメージ)© マネーポストWEB 提供 紙袋は本来、有料化の対象ではなかったはずだが…(イメージ)  7月1日から全国でレジ袋が有料化されて混乱が続くなか、環境保全の名目で「紙袋」を有料化する店舗も増えている。8月4日にはファーストリテイリングが、ユニクロとジーユー全店舗で9月から紙製の買い物袋を有料(1枚10円)にすると発表している。だが、そもそも国によるレジ袋有料化の方針に関して、対象となるのはプラスチック製の買い物袋に限られている。紙袋はもちろん、布の袋、持ち手のない袋は有料化の対象にはなっていない。
 このように、レジ袋が有料化したばかりのタイミングで紙袋も有料化する動きが出ていることに、疑問を抱いている人は少なくないようだ。20代の男性会社員・Aさんが語る。
「ビニール袋(レジ袋)はわかりますが、なぜこの機に紙袋まで有料化している店があるのか疑問。この前、友達の誕生日だったので、ケーキを買ったらレジ袋+紙袋で13円くらいかかって、あれっ?と思いました。その後、注意して見るようになったら、紙袋も有料にするようになったお店って多いんですね」(Aさん)
 30代の男性会社員・Bさんは、紙袋も有料にするくらいなら、いっそのこと商品そのものを値上げしてほしいという。
「先日、テイクアウトでお弁当とスープを買ったのですが、ビニール袋か紙袋かと聞かれて、ビニール袋だとスープが傾いて漏れそうなので、底が安定している紙袋をチョイス。10円しました。別にいいんですけど、これまで無料だったものがいきなり有料になると、損した気になるのは確か。かといって、エコバッグにお弁当とかって、あんまり入れたくないんですよね……。
 だったらもう、紙袋代も込みにして商品を10円くらい値上げしておいて、袋は無料にしてくれたほうがモヤモヤせずに済む気がします。そもそもプラスチック製の容器代は代金に含まれているのに、ヘンな話だなと思います。便乗値上げなんじゃないかと思いたくなります」(Bさん)
 また、30代の女性会社員・Cさんは、紙袋でも有料と無料が混在することの不思議さを指摘しつつ、「お店によって紙袋のクオリティが違いすぎる」と憤る。
「私はよく百貨店で洋服を買うのですが、百貨店の紙袋は有料だけど、その中に入っているショップの紙袋はこれまでどおりタダ。エコという観点だったら、紙袋そのものが全部有料にしなければならないのでは? しかも、百貨店の紙袋はペラペラだけど、ショップの紙袋はしっかりとした作り。ペラペラが有料で、しっかりとしたものが無料なんて、全く腑に落ちません。
 また、私の行くお店では、紙袋はだいたい10円以上。でも、お店によって『これで10円はないだろ』っていうものと、『これなら10円払ってもいいか』っていうものとの落差がひどいです」(Cさん)

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