2020年8月3日月曜日

© 京都新聞社 京都市が確認した感染者の内訳  京都市はこのほど、6月中旬以降に顕著となった新型コロナウイルスの感染再拡大について、市内の感染者の約7割を30代までが占めているとの分析結果を明らかにした。感染場所では「飲食店・娯楽施設」が約4割で最も多く、マスクを外したまま長い時間にわたって近距離で会話するリスクがあらためて浮き彫りになった。
 市内の感染者数は6月16日から7月28日までで244人。初の感染者が市内で確認された1月30日から6月15日までの249人とほぼ同数となっている。
 6月16日以降の年代別は、20代が最も多い104人で43%、次いで30代が42人(17%)、10代以下と40代が同数の22人(9%)となった。30代以下の若い世代で計69%を占めている。
 感染場所の内訳は、「飲食店・娯楽施設」が93人で38%と最多となり、「感染経路不明」72人(29%)、「家庭内」32人(13%)と続く。再拡大以前は「飲食店・娯楽施設」は7%だったため、感染の広がり方に変化がみられる。
 市によると、再拡大後にクラスター(感染者集団)が7件発生している。6月30日の飲み会を契機とするクラスターでは、参加者が2、3次会で訪れたキャバクラの従業員がホストクラブに来店するなどして感染者が膨らみ、計49人(7月28日現在)に広がった。飲食店やラウンジ、バーなどの利用をきっかけとした別のクラスターも起きている。
 7月29日の市対策本部会議で、門川大作市長は市内約2万3千の飲食店に対し「業種別ガイドラインの順守を求めるとともに、クラスターが起きた要因を周知する」と述べ、感染防止策の徹底を急ぐ考えを示した。

0 件のコメント:

コメントを投稿