2020年8月3日月曜日

医療・健康・介護のコラム

[歌手 伍代夏子さん](下)夫・杉さんの支えで肝炎闘病 コロナ禍で公演中止も明るさ忘れず

 歌手の伍代夏子さんはC型肝炎を克服した経験から、国の啓発キャンペーン「知って、肝炎プロジェクト」の特別大使を務めています。啓発活動への取り組みや自身の闘病のほか、新型コロナの影響による自粛生活や歌手活動への思い、7月発売の新曲に込めたメッセージなどについて語っていただきました。(聞き手・田村良彦、撮影・中山博敬)

気がつくとそっと毛布が

――C型肝炎の闘病中は、やはり夫である杉良太郎さんの支えが大きかったと伺っています。
インターフェロンの治療をしていた頃は、副作用による倦怠(けんたい)感や発熱などもあって、家事なんかやりたくなくなります。脱毛の副作用もありましたが、それはウィッグを用意して全然平気でしたけど、倦怠感はどうしようもなかったです。
 夕食後のコーヒーを飲みながら、さあ2人でテレビでも見ましょうか、というところで、私の方が「もうちょっとゴメン」という感じで床に寝ちゃうんです。なぜか、いつも夜8時までしか体がもたなくて。
 そうすると、杉さんはそっと毛布をかけてくれたり、夏だとあおいでくれたり。ふと気がついて目を開けると、杉さんがあおいでくれているんです。私は眠くてたまらないので、そのまま、また寝てしまうんですけど。
 仕事中はダラダラするわけにはいかないので、外では気を張って頑張る分、家に帰ってくるとバタンとなってしまう状態でした。副作用でうつ状態にもなっていますし、気分も不安定です。そういった病気や副作用への周囲の理解がないと、インターフェロンの治療はできないと思います。今では、C型肝炎の治療はインターフェロンから飲み薬へと変わりましたけど、家族の協力が大事なことには変わりないと思います。

癒やしはカメラ ペットのアマガエルも

――日頃、健康に気をつけて何かやっていらっしゃることはありますか。
 特にはないんですけど、無理をしないこと、ストレスはためないようにしています。そうは言ってもストレスはたまるわけですけど、だからこそ、できるだけ「自分の好きに生きる」ことを心がけています。
――癒やしは趣味のカメラだとか。
 写真を撮るために出かけること自体も好きなんですが、小動物とファインダー越しに目があった瞬間とか、うれしくなります。鳥だとか昆虫だとか花だとかを撮るのが好きなんです。カメラを持って新宿御苑や代々木公園を散策しています。
子どもの頃から、梅雨の時期にアジサイを見るとカタツムリを探したり、アマガエルを探したり。今、実際にアマガエルを飼っているんです。

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