同署などによると、母親ら3人は家族5人で長崎市から観光に来ていた。40代の父親と10代の小学生の息子は無事だった。現場は轟峡(とどろききょう)と呼ばれる渓谷で、3人は遊歩道を下っている途中で土砂崩れに巻き込まれたとみられる。
近くの轟峡キャンプ村を運営する諫早観光物産コンベンション協会によると、土砂崩れが起きたのは、轟峡のうち「轟の滝」に向かう遊歩道付近とみられる。7月上旬の九州豪雨で一部の橋が損傷するなどしたため、キャンプ村の利用は中止していた。協会の担当者は「23日夜から24日朝にかけて強い雨が降った。遊歩道の斜面がたくさんの水を含んで崩れたのではないか」と話した。
気象庁によると、諫早市の今年7月の総降水量は、平年の倍以上となる920ミリを超えていた。6日には213ミリを記録するなど1日あたり100ミリ以上の降水量を記録したのが4日間あった。24日の降水量は69ミリを観測していた。
同協会によると、轟峡周辺は清流を楽しめる観光スポットとして人気で、夏場を中心に年間約3万8000人が訪れるという。【田中韻、松村真友、中山敦貴、平川昌範、宗岡敬介】
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