2020年7月25日土曜日

藤井聡太棋聖© 中日スポーツ 提供 藤井聡太棋聖  将棋の最年少タイトルホルダー・藤井聡太棋聖(18)は24日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第33期竜王戦決勝トーナメントで丸山忠久九段(49)に116手で敗れた。18歳としての初戦は「竜王ドリーム」を懸けた本戦で白星を飾れなかった。
 藤井棋聖はランキング戦3組優勝からのトーナメント入り。3組決勝で杉本昌隆八段(51)との師弟戦を制した時、師匠から「竜王戦も頑張れ」とのバトンを託されていたが、応えられなかった。現在、第61期王位戦七番勝負(中日新聞、東京新聞など主催)で木村一基王位(47)に挑戦中で、今期竜王戦も勝ち進めば年内に三冠達成の可能性もあったが、それは消滅した。
 丸山九段との初手合いは午後3時43分、千日手に。指し直し局は先後が入れ替わって藤井棋聖が先手となるも、丸山九段は残り時間が2時間25分も多いうえ、後手番の一手損角換わりのスペシャリスト。案の定、難しい戦いとなるなか、藤井棋聖は丸山九段が1時間17分を残している時点で1分将棋に突入した。
 その後も一進一退の展開が続いたが、丸山九段の巧みな指し回しに遭って徐々に劣勢に。最後は名人2期などの実績を誇る強豪に力を見せつけられた。

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