- <速報> 漫才師の内海桂子さん死去…97歳
米ミュージカル映画『七人の愚連隊』は、大物歌手フランク・シナトラが主演した名作である。だが映画通として知られたイラストレーター、和田誠さんが著書に書き留めたのは別の出演者の歌声だった◆刑事コロンボ役で有名なピーター・フォークがギャングの親分に扮 して歌っていたという。その歌の題は「オール・フォー・ワン アンド ワン・フォー・オール(全員は一人のために。一人は全員のために)」◆むろんジョークである。このフレーズがギャングの団結に使われておかしみを覚えるのは、本家本元であるラグビーの精神の輝きがあってのことだろう◆日本ラグビー協会が感染リスクを考慮し、日本代表の年内の活動を休止する方針を固めた。しかたないのだろうなと思いつつ、昨秋の感動的なワールドカップ(W杯)を振り返ると、少しさみしくなる◆W杯はスクラムで勝利をたぐり寄せた試合があった。8人が体を“密”にし相手をぐいぐい押し込む場面を思い出すと、こうも人との接触に気を使わねばならない今が信じ難くなる。密に数字をくっつけて呼ぶのは辟易 だけど、“8密”はいい。
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