安倍首相が退陣へ、コロナ下で持病悪化…歴代最長政権に幕
安倍首相は持病の悪化を理由に退陣する意向を固めた。28日夕の記者会見で表明する。新型コロナウイルスへの対応が長期化する中、体調に不安を抱えながら難局のかじ取りに当たるのは困難と判断した。第1次内閣を含め、歴代最長を記録した長期政権が幕を閉じる。 自民党は後継の総裁を選出するが、党内には岸田政調会長や菅官房長官、石破茂元幹事長らを推す声がある。
首相は持病の潰瘍性大腸炎の悪化を受け、8月17日と24日に東京・信濃町の慶応大病院で診察を受けた。しかし、体調は思わしくなく、退陣を決めた。第1次内閣の2007年9月に退陣した際も潰瘍性大腸炎の悪化が原因だった。
首相は12年9月の党総裁選で総裁に返り咲くと、同12月の衆院選で民主党に大勝し、第2次内閣を発足させた。大胆な金融緩和を柱とした経済政策「アベノミクス」を推進し、経済・雇用を回復軌道に乗せた。外交・安全保障政策では日米同盟を基軸とし、集団的自衛権の限定行使を認める安全保障法制を整備した。
党総裁としては衆院選と参院選をあわせて「国政選6連勝」を達成。18年9月の総裁選で石破氏を破り、総裁連続3選を決めた。総裁任期は来年9月まで。
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