2020年7月24日金曜日


全国の感染者981人、2日連続で最多を更新…都内ほぼ全域で感染者を確認

 東京都は23日、都内で新型コロナウイルスの感染者を新たに366人確認したと発表した。1日当たりの感染者数が300人を超えたのは初めて。愛知県では97人、埼玉県で64人、福岡県で66人など、各地で過去最多の感染者が確認された。全国の感染者数は981人となり、2日連続で1日当たりの最多を更新した。
 都内の直近1週間の平均感染者数は254・3人に上り、緊急事態宣言下の最大値(167・0人)を大幅に上回る。都によると、感染者数の増加は検査体制の拡充が関係している。今月20日のPCR・抗原検査の実施件数は、これまでで最も多い4926件で、この日の検査での陽性者が主に23日の感染者として計上されたという。
 一方で、地域や年齢層での広がりも出ており、23日には島しょ部を除く都内のほぼ全域で感染者を確認。20~30歳代(232人)が全体の6割超を占めるが、40~50歳代も約2割(74人)に上った。接待を伴う飲食店の従業員や客ら「夜の街」関連(47人)だけでなく、家庭内(34人)や会食を通じた感染(23人)も目立つ。感染経路を特定できないのは225人で、全体の6割を超えた。
 小池百合子知事は報道陣に対し、4連休中の不要不急の外出自粛を改めて呼びかけた上で、「非常に大きな数字だ。経済・社会活動にブレーキをかける事態を避けるためにも協力をお願いしたい」と述べた。「夜の街」対策として都は24日から、警視庁と連携し、新宿や池袋のホストクラブやキャバクラ店などを対象に、適切な感染予防策を講じているかを確認する取り組みを始める。
 他の道府県でも感染が広がっており、愛知県と福岡県では3日連続で過去最多を更新したほか、滋賀県(17人)、奈良県(13人)、和歌山県(9人)でもこれまでで最も多い感染者が確認された。

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