2020年7月24日金曜日

学生の集団感染の判明を受けて記者会見する京都大の川添信介理事(右)ら=京都市左京区・京都大© 京都新聞社 学生の集団感染の判明を受けて記者会見する京都大の川添信介理事(右)ら=京都市左京区・京都大
 京都大は24日、課外活動団体に所属する学生計5人が新型コロナウイルスに集団感染したと発表した。このうち1人は20日に感染が判明し、その後の濃厚接触者へのPCR検査で23日に4人の感染が確認された。京大は「感染者集団(クラスター)の発生と捉えている」としている。現在、重症者はいないという。
 京大は10日に、「3密」(密閉、密集、密接)回避や活動前後の複数人の飲食禁止などを条件に、屋外での課外活動を認める方針を出したばかりだった。
 当該団体は、11~12日に屋外での活動を実施。活動に参加した20代の男子学生1人が13日になって発熱やせきの症状が出て、20日に新型コロナの感染が判明した。その後、濃厚接触者54人へのPCR検査によって、10~20代の男子学生4人の感染が分かった。
 京大の調査で、当該団体では3密回避が不十分で、活動前後に複数人による飲食があったことを確認した。京大は21日から再び、すべての課外活動を停止した。再開基準は今後、検討するとしている。
 この日、京都市左京区の京大で会見した川添信介・学生担当理事は「学生を非難するつもりはないが、元の方針に戻さざるをえないのは残念だ」と話した。

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