京都大は24日、課外活動団体に所属する学生計5人が新型コロナウイルスに集団感染したと発表した。このうち1人は20日に感染が判明し、その後の濃厚接触者へのPCR検査で23日に4人の感染が確認された。京大は「感染者集団(クラスター)の発生と捉えている」としている。現在、重症者はいないという。
京大は10日に、「3密」(密閉、密集、密接)回避や活動前後の複数人の飲食禁止などを条件に、屋外での課外活動を認める方針を出したばかりだった。
当該団体は、11~12日に屋外での活動を実施。活動に参加した20代の男子学生1人が13日になって発熱やせきの症状が出て、20日に新型コロナの感染が判明した。その後、濃厚接触者54人へのPCR検査によって、10~20代の男子学生4人の感染が分かった。
京大の調査で、当該団体では3密回避が不十分で、活動前後に複数人による飲食があったことを確認した。京大は21日から再び、すべての課外活動を停止した。再開基準は今後、検討するとしている。
この日、京都市左京区の京大で会見した川添信介・学生担当理事は「学生を非難するつもりはないが、元の方針に戻さざるをえないのは残念だ」と話した。
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