2020年7月24日金曜日

三条通烏丸を出発し、四条御旅所に向かう後祭徒歩巡行の行列(24日午前9時33分、京都市中京区三条通東洞院)© 京都新聞社 三条通烏丸を出発し、四条御旅所に向かう後祭徒歩巡行の行列(24日午前9時33分、京都市中京区三条通東洞院)  祇園祭で後祭を行う11の山鉾保存会の代表者が24日、山鉾に見立てた榊(さかき)を手に、京都市中京区の三条通烏丸から下京区の四条御旅所まで徒歩で巡行した。「祇園会」の旗を先頭に、かみしも姿の代表者が1列になって三条通や寺町通を静かに進んだ。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で巡行や山鉾建てを中止した代わりの行事として、祇園祭山鉾連合会が実施した。三条通から寺町通を経由して御旅所に向かう道順は、1966年に前祭(さきまつり)と後祭が合同巡行となる前年まで後祭の山鉾が通っていた道という。
 午前9時半、昨年の巡行順に並んだ一行は三条通烏丸の交差点を出発して三条通を西進、寺町通を南下して30分ほどで四条御旅所に到着した。沿道には保存会関係者や市民が訪れて写真を撮ったり手を振ったりして行列を見守った。
 四条御旅所では橋弁慶山を先頭に順に参拝。前祭に続く徒歩巡行を終えた山鉾連合会の木村幾次郎理事長は「われわれに何かできることはないか考えた結果の取り組みであり、このような形で終わることができてうれしい。文化を途切れさせないためにも、来年こそいつもの形の祭りをしたい」と語った。

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