阪神の藤浪晋太郎投手(26)が1年ぶりの1軍復帰登板で、痛恨の一撃を浴びた。23日の広島戦(甲子園)で先発した右腕は、5回まで無失点の好投。上限5000人の観客も今季最高の盛り上がりを見せたものの、2点リードで迎えた6回に暗転し、2018年9月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来663日ぶりの白星を逃した。
1死一塁から連続四球で満塁のピンチを招くと、虎党も“ワクワク”と“ビクビク”が交錯。ネット上では「ノーコン出てきた」「耐えてくれ」など心の声が続出した。しかし、ファンの願いもむなしく、2死後にピレラに右越え満塁本塁打を被弾。7回途中で降板した。ただ、久しぶりに藤浪らしさも戻り、「うつむくな」「ドンマイ」など次回登板以降に期待する声も目立った。
コロナ感染、遅刻…阪神・藤浪晋太郎が歩んだ苦難の道
◇新型コロナウイルス感染
開幕が延期され、練習試合と2軍練習試合に登板していた3月、ワインとコーヒーのにおいがしないという嗅覚障害を訴え、26日にPCR検査を受けたところ陽性反応。翌27日から入院。4月7日に退院し、自宅待機。同24日から鳴尾浜で自主練習を開始する。
◇シート打撃で好投
投手と野手の分離練習が始まった5月19日から1軍(甲子園)に合流。同23日から投手と野手も合同の集合練習で、同24日のシート打撃登板で打者5人から4奪三振。
◇懲罰降格
5月28日の1軍練習(甲子園)に遅刻。複数回となったため、矢野監督が練習に参加させず、2軍調整のペナルティーを科す。
◇右胸痛
6月3日ソフトバンクとの2軍練習試合(鳴尾浜)に降格後の初登板も、3イニング目に右胸の張りを覚えて緊急降板。後日「軽度の右胸筋挫傷」と診断される。
◇回復後は快投
6月19日に日本生命とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)で実戦復帰すると、ウエスタン・リーグの試合を含めて4試合通算16イニングを連続無失点と結果を残し続けた。
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