しかし、具体的に含まれている栄養の種類や効果など詳しく知っている人はそれほど多くはいないはずです。そこで今回はブロッコリーの栄養価について徹底的に調査しました。
ブロッコリーの栄養を効率よく摂るための調理方法も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
©https://pixabay.com/ja
■ブロッコリーは栄養たっぷりな野菜
©https://pixabay.com/ja
野菜の中でもブロッコリーは特に栄養価が高いことで知られていますが、どのような野菜なのかを詳しく知っている人は少ないかと思います。
まずは歴史から旬の時期、産地などブロッコリーにおける情報を幅広く見ていきましょう。
・ブロッコリーの歴史は古い!?
©https://pixabay.com/ja
ブロッコリーの原産地はヨーロッパの地中海沿岸だと言われていて、ローマ帝国時代にイタリアを中心に栽培されていました。中世にかけてヨーロッパ全体に広がり、移民をきっかけに19世紀後半にアメリカへと広がっていきました。
アメリカでは商業的に多く栽培されるようになり、日本へは海外の文化が一気に広まり始めた明治初期に伝わったとされています。しかし、傷みやすいブロッコリーは日本でなかなか受け入れられませんでした。
第二次世界大戦後に日本国内でもブロッコリーの栽培がはじめられ、徐々に広まっていき、現在では日本人にも身近で緑黄色野菜の代表とも言われるほどの野菜として知られているのです。
・ブロッコリーの蕾を食べている
©https://www.photo-ac.com
ブロッコリーをよく見てみると、一般的に食べる緑の部分はぶつぶつとしたものがたくさん集まっていますよね。実は、1つ1つが蕾になっているのです。つまり、私たちは、ブロッコリーの蕾の集合体である花蕾(からん)と呼ばれるものを食べています。
野菜と言えば主に3つの種類、葉っぱの部分を食べる葉物野菜、果実を食べる果菜類、根っこの部分を食べる根菜類に分類されますが、ブロコッリーのように花の部分を食べる野菜は珍しいということが分かりますよね。
ブロッコリーのほかに花の部分を食べる野菜としては、カリフラワー、キク、ふきのとうなどがあります。
・ブロッコリーの旬や産地
©https://www.photo-ac.com
ブロッコリーは日本中で収穫時期をずらしながら栽培していたり、アメリカなどの海外から輸入したりするので、スーパーでは1年中見かけることがあるかと思います。しかし、ブロッコリーの中でも最もおいしいものが食べられる旬の時期があり、それは11月から3月頃だと言われています。
日本で平均的な気温の地域では一般的に、7月末から8月中旬に種をまき、11月から3月頃の収穫となり、高原地域など比較的涼しい気候の場所では、初夏に種をまき秋ごろに収穫されることが多いです。ブロッコリーは暑さが苦手で冷涼な気候を好むため、旬の時期は晩秋から春先となっているようです。
また、ブロッコリーの産地として、収穫量の多い都道府県は1位が北海道、続いて、2位が埼玉県、3位が愛知県となっています。
北海道は作付面積が広大で1年を通してブロッコリーが好む冷涼な気候であり、埼玉は比較的平均気温の低い中山間地域でブロッコリーの栽培が盛んのようです。愛知県は工業地域のイメージが強いかと思いますが、実は農業も盛んで、野菜全体で見ても全国でトップクラスの産出額を誇り、ブロッコリーも多く栽培しているようです。
ブロッコリーの旬の季節や名産地も分かると、スーパーに並んでいるブロッコリーを選ぶところから楽しみが増えたのではないでしょうか。
・『ブロッコリースプラウト』も人気
©https://www.photo-ac.com
昨今注目を集めているブロッコリースプラウト。聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。スプラウトの中で有名なのはかいわれ大根ですが、一般的なブロッコリーとは形が違うためどう関係があるのか疑問を抱く人もいるかもしれませんね。
スプラウトとは、野菜の種子が発芽したときに出てくる最初の双葉を食用として開発した野菜のことです。
つまり、ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの種子から出てきた双葉のことを言います。種子にもともと蓄えられている栄養と、発芽した後に光合成によってつくられる栄養のいいとこどりをすることができるので、非常に栄養価が高いということで人気を集めているのです。
■ブロッコリーの栄養と効能
©https://pixabay.com/ja
ブロッコリーがどのような野菜なのかわかったところで、次はいよいよ栄養価について見ていきましょう。
・ブロッコリーの栄養
©https://pixabay.com/ja
ブロッコリーは栄養価が高いことで知られています。含まれている栄養素の種類も幅広くありますよ。特に多く含まれているのがビタミンCで、続いて、たんぱく質、ビタミンE、葉酸、カリウム、クロム、カロテン、食物繊維、スルフォラファンなどたくさんの種類の栄養素が含まれています。
多種多様な栄養素が含まれている一方、ブロッコリーは低カロリーなため、たくさん食べても太りにくく、栄養素をたくさん摂取することができるというように、健康要素がたくさんつまった野菜なのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿