熱中症の搬送者1週間で6664人、10人死亡
日本列島は12日も高気圧に覆われて太平洋側を中心に気温が上昇し、気象庁によると全国921か所の観測地点のうち144地点で35度以上の猛暑日となった。熱中症による搬送者も相次ぎ、神奈川県や栃木県などでは高齢者が死亡。厳しい暑さは13日も続く見通しで、気象庁は体調管理などへの注意を呼びかけている。神奈川県大和市では12日午後1時55分頃、83歳の男性が自宅の庭で倒れているのを近くの住民が発見。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。
また、栃木県真岡市でも77歳の女性が死亡。地元消防によると、女性は窓を閉め切った寝室で見つかった。エアコンは使われていなかったという。
愛知県春日井市では、87歳の男性が自転車にまたがった状態で路上に倒れているところを発見され、搬送先で死亡が確認された。
気象庁によると、各地の主な最高気温は、山梨県甲州市で38・2度、愛知県大府市で37・8度、和歌山県新宮市で37・5度。また、東京都心では35・8度を観測した。東京消防庁のまとめでは、午後9時までの東京都内の搬送者は223人で、うち3人が重体だという。
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総務省消防庁は12日、8月3~9日の1週間に全国で6664人(速報値)が熱中症で搬送され、10人が死亡したと発表した。65歳以上が搬送者の約6割(3836人)を占め、3週間以上の入院が必要な重症者は180人に上った。
都道府県別で見ると、東京都の668人が最多で、埼玉県484人、愛知県417人と続いた。また、大阪府は412人、福岡県は252人だった。
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