兵庫県警丹波署は13日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマート柏原南多田店(同県丹波市柏原町柏原)店員の朝倉直美さん(52)に感謝状を贈った。同店が特殊詐欺被害を防いだのは今年5月以降で3回目で、朝倉さん自身も2回目になる。
同署によると、7月に高齢の男性が3万1千円分のプリペイドカードを購入しようとしたため、朝倉さんは何に使うのか男性に声かけをした。男性は「パソコンがウイルスに感染し、遠隔操作してもらう費用」と返答。パソコン画面に表示された番号に電話して指示されたといい、朝倉さんは特殊詐欺と直感。「買わない方がいい」と男性を説得し、購入を止めたという。
同店が特殊詐欺を防いだ額は3回で計約41万円。いずれも今回同様、プリペイドカードの購入を指示されたケースだったという。
丹波署の高橋浩樹署長は「金額もさることながら、3人の被害を出さなかったのが大きい」と感謝した。
朝倉さんは被害を阻むひけつについて「(購入額が)大きい金額だと何だろうと思い、声をかけています。中には声かけされるのをいやがるお客様もいますが、店とお客様とのコミュニケーションを大切にすることに尽きます」と述べ、「被害を防げてよかった」とほっとしていた。(前田智)
0 件のコメント:
コメントを投稿