阪神が真夏の9連戦を4勝5敗で終えた。巨人、広島にそれぞれ1勝2敗と負け越したが、DeNAに2勝1敗で勝ち越し。首位巨人と5・5ゲーム差に踏みとどまり、借金1の3位に再浮上した。
9連戦中は近本が絶好調。3番サンズ、4番大山もクリーンアップの存在感を示した。気がかりなのはボーアの失速だ。7月は21試合で打率・296、7本塁打、18打点と本領発揮したが、8月は11試合で打率・184、0本塁打、1打点と夏バテ気味。7月28日・ヤクルト戦(神宮)で放ったグランドスラムを最後に14試合アーチから遠ざかっている。
その間のチーム成績も5勝8敗1分けだ。10日・DeNA戦(横浜)の試合後、矢野監督は「やっぱりJBやろな。凡打が上がらんからな。ゴロの凡打がすごく多いやろ?フライ打っての選手やから。そういうところではJBが上がってこないことには、チームとしては上がりきらない。現状のキーマンになってるのかな」と名指しで奮起を促した。
大量得点を奪いたいチーム事情もある。投手陣は先発6枚がそろう一方、中継ぎは苦しい状況だ。9日・広島戦(マツダ)、12日・DeNA戦(横浜)では中継ぎに配置転換されたガンケルがイニングまたぎした。3年目馬場が奮闘するが、守護神スアレスにつなぐまでの勝利の方程式が課題になっている。
連敗を止めた9日・広島戦(マツダ)も序盤の好機で一気に畳みかけられず。矢野監督も「打線が1点で止まっているところを2点、3点と取っていくと、相手ピッチャーも(レベルの)下がったピッチャーが出てくるから得点できると思う」と手綱を締め直した。
14日からは京セラドームで広島3連戦。先発は藤浪、西勇、秋山が見込まれる。その後は巨人3連戦(東京ドーム)、ヤクルト3連戦(神宮)と夏のロード後半戦が待つだけに、暑気払いのボーア弾から弾みを付けたい。(デイリースポーツ・杉原史恭)
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