藤井七段、棋聖戦タイトル獲得…最年少記録の17歳11か月
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将棋の棋聖戦五番勝負第4局が16日、大阪市の関西将棋会館で行われ、挑戦者の藤井聡太七段(17)が渡辺明三冠(36)(棋王・王将・棋聖)に110手で勝ち、シリーズ3勝1敗でタイトルを奪取した。17歳11か月で初戴冠 を果たした藤井新棋聖は、1990年に屋敷伸之九段(48)が作ったタイトル獲得の最年少記録(18歳6か月)を更新した。
藤井新棋聖は愛知県瀬戸市出身の高校3年生で、杉本昌隆八段門下。5歳で将棋を覚え、2016年10月、史上5人目の「中学生棋士」として、史上最年少の14歳2か月でプロ入り。歴代最多の29連勝など、将棋界の様々な記録を塗り替えてきた。今年6月4日、棋聖戦の挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(27)(叡王・王座)を下し、やはり屋敷九段の持っていた「タイトル挑戦の最年少記録」(17歳10か月24日)を4日更新した。
和服を着て同会館「御上段 の間」での対局に臨んだ藤井七段。第1、2局と同じ矢倉の戦型になり、難解なねじり合いを制した。終局後、藤井新棋聖は「(タイトルを)獲得できたことは非常にうれしいし、渡辺先生と五番勝負で対局して勉強になりました。一層精進していい将棋を指せるようにしたいです」と話した。渡辺二冠は「競った将棋で負けている。すごい人が出てきたという感じです」と語った。
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