太陽表面の小規模爆発「キャンプファイア」、探査機捉える
【ワシントン=船越翔】米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は16日、太陽探査機「ソーラー・オービター」が撮影した太陽表面の画像から、小規模の爆発が頻繁に起きている様子を初めて確認したと発表した。太陽活動の謎を解く手がかりになる可能性があるとしている。
NASAなどが2月に打ち上げた探査機は、太陽と地球のほぼ中間まで移動し、紫外線カメラで7700万キロ・メートル先の太陽を撮影。表面の大爆発「太陽フレア」の100万分の1~10億分の1ほどの大きさの爆発が次々と起きていることが画像から分かった。
太陽表面は約6000度だが、外層の大気は100万度超の高温で、温度差の理由は大きな謎となっている。研究チームは小規模の爆発現象を「キャンプファイア」と名付け、「頻繁に起きるキャンプファイアが大気を加熱している可能性がある」と説明している。
探査機は今後、太陽から4200万キロ・メートルの距離まで接近して観測を続け、高速で吹き出す太陽風の仕組みの解明なども目指す。
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