先遣隊は専門家2人で、7月中旬に中国入りし、WHO北京事務所の職員らとともに、国際調査団の権限や活動計画について中国側と協議した。到着後しばらくはホテルで隔離生活を送り、テレビ会議を使って仕事をしていたという。
テドロス氏は武漢で国際調査をする目的を「初期の感染を起こした可能性のある発生源を特定するため」と説明した。これまでの中国での研究を土台に、最初に感染したクラスター(小集団)を詳細に調べる見通しだ。
新型コロナウイルスは動物由来とされるが、発生源やどの動物を介してヒトに感染したかは解明されていない。この問題では、米トランプ政権が武漢にある政府系のウイルス研究所から広がったと指摘したのに対し、中国が反発していた。(ウィーン=吉武祐)
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