2020年8月4日火曜日

臨時国会召集などについて記者の質問に答える安倍晋三首相=首相官邸で2020年8月4日午後6時34分、竹内幹撮影© 毎日新聞 提供 臨時国会召集などについて記者の質問に答える安倍晋三首相=首相官邸で2020年8月4日午後6時34分、竹内幹撮影  安倍晋三首相は4日、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴うお盆の帰省の是非を巡り、菅義偉官房長官と西村康稔経済再生担当相の発言に食い違いがあるとの指摘について、「考え方が違っているということではない。帰省についてどう考えるか、政府として発信することを考えている」と述べた。
 政府は7日にも専門家による対策分科会を開き、帰省の注意点などについて意見を聞く。分科会を経て、政府の統一方針を確認するとみられる。首相は「考え方も当然、菅氏も西村氏も統一をしていくし、同じ考え方と言ってもいい」とも強調した。首相官邸で記者団に述べた。
 菅氏は4日の記者会見で、帰省については「差し控えるべきだとか、そういう考えはない」と述べ、政府として自粛を求めないとの認識を改めて示した。西村氏が、高齢者がいる場合に慎重な対応を求めたことについては「西村氏も『県をまたぐ移動について、国として一律に控えてと言っているわけではない』と明確に発言している」と述べ、食い違いはないと説明した。
 一方、西村氏は4日の会見で「誤解もあるようだ」と釈明。「高齢者がいる田舎の実家に帰省する場合には十分注意してほしいと言ってきた。分科会で専門家の意見を聞き、政府として国民に分かりやすく発信したい」と述べた。【秋山信一、竹地広憲】

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